不器用が模写に挑戦シリーズ第3弾です。今回は色まで塗ってみました。
前回の模写からちょっと間が空きましたが、その間に動画を見て人物イラストの勉強をしました。
関連:理屈派必見!「sensei by pixiv」の動画講座が分かりやすすぎて衝撃だった話
今回はその知識を生かせるよう、頭から足先まで全身描いてみます!
アタリの取り方なども前回までとは違うので、果たしてうまくいくでしょうか・・・?
模写対象<僕のヒーローアカデミアの緑谷出久>
今回模写してみるのは、週刊少年ジャンプで連載されている人気作「僕のヒーローアカデミア」から、主人公の緑谷出久です。
もじゃもじゃ頭が難しそうです・・・。
模写対象に決めた理由
理由らしい理由はありませんが・・・
- アニメのサイトに全身イラストが載っていたから
- 前回は女性キャラクターだったので今回は男性
- 作者の堀越耕平さんのイラストが好きだから
- 少年ジャンプ50周年なので連載中の人気作を
まあ、普通に好みの問題です。
僕のヒーローアカデミアについて
「僕のヒーローアカデミア」は、週刊少年ジャンプで連載中のヒーロー漫画です。
ヒーローということで、アメリカンコミックみたいな擬音や表現が登場するのが特徴です。
ネタばれ無しで、ザックリあらすじをまとめてみます。
この漫画の世界では、人にはそれぞれに超常的な個性があります。
汗が爆発したり、触れたものを無重力にしたり、足にエンジンみたいなのが付いていたり、透明人間だったり、人によって様々な能力があります。
主人公の緑谷出久(みどりやいずく)は、その中でも珍しい「無個性」で、特別な能力がありませんでしたが、ヒーローへの憧れが誰よりもつい良い少年です。
第1話で色々あって平和の象徴であるNo.1ヒーローに認められ、「スーパーパワーと人に個性を継承していくという個性」を継承し、ヒーローを目指す生徒が集まる雄英高校に入学します。
後は、学校のイベントでドタバタしたり、敵(ヴィラン)が登場したりと、かなりハードな出来事に巻き込まれていくというストーリーです。
主人公の緑谷出久は後天的に個性を手に入れるため、最初はうまく個性を扱えません。強敵や困難にも多くぶち当たります。それを努力や工夫で乗り越えていく成長譚にもなっています。
また個人的にこの作品の魅力だと思っているのが、個性豊かなキャラクターたちです。
能力が個性的という以前に、性格や行動が個性的なキャラクターが多いため、ただの日常会話のシーンでも見ていて面白いんですよね。
特に好きなのは切島鋭児郎(きりしまえいじろう)です。
男らしさがモットーの熱血漢で、友情に熱くてシンプルにカッコいいです!
個性が「硬化」という全身を固く出来るだけというシンプルさですが、自分の硬さを信じて敵の攻撃を受けたときなど、主人公より主人公らしいと思ってしまいました。
それぞれのキャラクターが様々な思いや信念を持って行動しているため、全員主人公といってもいいくらいなのではないでしょうか?
読んでみると分かりますが、王道の少年漫画という感じで熱い展開が多いです。
少年漫画好きなら読んでみるとハマると思うので、是非読んでみてください!
ちなみにアニメも面白いです。現在放送中なので興味があれば見てみてください。
Huluでも観られるので、会員の方は1話から楽しむことができます。月額933円ですごい作品量ですよね。レンタルビデオ屋さんは悲鳴を上げるレベルです。
まだ会員でない方も、登録すれば2週間は無料で全サービスを利用できます。見られる作品をチェックしてみて、気になったら試してみてください。
作者・堀越耕平さんについて
作者の堀越耕平さんは、ジャンプで活躍しておられる漫画家です。
僕のヒーローアカデミアを連載する前に「逢魔ヶ刻動物園」「戦星のバルジ」の2作品を週刊少年ジャンプで連載していました。
この方の漫画を初めて読んだのは、「逢魔ヶ刻動物園」の読み切り漫画でした。ジャンプの2010年2号に収録されていたそうなので、8年も前ですね。
第一印象が「めっちゃ絵が上手い!」でした。
キャラクターデザインが魅力的すぎるんですよね・・・。
今は僕のヒーローアカデミアを毎週ジャンプで読んでいるのでそうでもありませんが、初めて見たときは感動するくらい絵の魅力に惹きこまれたのを覚えています。
こんな絵を描けるようになりたい!、とも思っていました。結果何もせず8年も経っていたとは・・・。
8年越し、ついに堀越耕平さんのキャラクターを描いてみます!
模写をする(緑谷出久)
いよいよ模写に入ります。
模写するのは、アニメ公式サイトのキャラクター一覧ページにある全身絵です。
ヒーローコスチュームの方を描くことにします。
使用するソフトは「CLIP STUDIO PAINT PRO 」、通称「クリスタ」です。
前回までは無料ソフト「FireAlpaca[ファイア アルパカ]」を使っていましたが、クリスタのダウンロード版を購入しました。
初心者に有料ソフトは早いかと思っていましたが、購入して大正解でした!
関連:CLIP STUDIO PAINT PRO(クリスタ)を購入して感動したこと
アタリを取る(針金人間)
まずは「アタリ」を取ります。
「sensei by pixiv」の動画を見た結果、これまでの模写とはアタリの取り方を変えています。
動画で学んだ針金人間です。ペンの種類は「リアル鉛筆」を使用しています。本当に鉛筆みたいな線が描けてびっくりです。クリスタ恐るべし・・・。
アタリ(針金人間)では、全身のバランス、関節の位置、肩と腰の角度を意識しています。
アタリを取る練習を何度かしていたため、数分で描けました。
アタリを取る(素体)
アタリその2です。先ほど取ったアタリ(針金人間)に厚みを付けていき「素体」にします。
先ほどのアタリ(針金人間)は色を薄くし、その上から別のレイヤーに素体を描いていきます。
描いたもあとから色を薄く出来るなんて、クリスタ恐るべし・・・。(2回目)
素体はまだ描きなれていませんが、針金人間の上から描くため思ったよりスムーズでした。
ただあまり上手くはないので、この部分はもっと練習が必要だと感じました。
下書きをする
次は「下書き」をしていきます。
針金人間は非表示、素体は色を薄くして、上から新しいレイヤーに下書きを描いていきます。
素体をもとにして、上から服を着せていく感じです。
素体を利用して絵を描いたのは初めてですが、素体があった方がかなりスムーズに下書きが描けました。基礎は大事ですね。
下書きからは消しゴムを使用する頻度が増えるため、複数のレイヤーに分けて描いています。
輪郭、髪、目、眉、口などを分けることで、消しゴムで消す際に上手く描けた部分まで消えてしまうのを防ぐことができます。服も同様に複数のレイヤーに分けて描いています。
ペン書きをする
次は「ペン書き」です。ペンの種類は「Gペン」を使用しました。
素体は非表示にし、下書きの色を薄くして新しいレイヤーにペン書きしていきます。
ペン書きも複数のレイヤーに分けて行っています。
下書きをしっかり行ったので、拡大して描くと描きやすくなります。拡大すれば線を短く切って描いても、綺麗に続きから描けます。少しずつ線を引いて・・・
一通り線を引き終わりました!
服の模様など、下書きを忘れていたので、ペンで直接描いていきました。
下書きを非表示にするとこんな感じです。
ところどころヘタクソですが、全体をぼんやり見るといい感じです。
これまでの模写シリーズはここで終了でしたが、今回は続きがあります。
せっかくクリスタを購入したので、色塗りもやってみました!
ベタ塗りをする
「CLIP STUDIO PAINT PRO 」では、ベタ塗りが非常に簡単です。使うのは「バケツツール」です。
もちろん「FireAlpaca[ファイア アルパカ]」などの無料ソフトにもバケツツールはあります。
しかし、クリスタのバケツツールは単に範囲を塗るだけではありません。
例えば、髪の毛のような細いところをバケツで塗るとこうなります。
毛先をよく見ると、細い部分に塗り残しがあります。このように細かいところは、先がふさがってしまうため通常のバケツツールだけでは塗りきることができません。
しかしクリスタには、バケツツールに「囲って塗る」という機能があります。
このように塗り残し部分を囲うだけで・・・
範囲内の囲まれた部分を自動で識別し、綺麗に塗りつぶしてくれます!
これはすごいですね!
線が密集して囲むのが難しい部分は「塗り残し部分に塗る」という機能まであります。
クリスタ恐るべし・・・。(3回目)
このように、クリスタには簡単で綺麗にベタ塗りする機能があるので、色塗りもやってみることにしました。
すでにペン書きはしてあるので、「バケツツール」や「囲って塗る」「塗り残し部分に塗る」機能を使って一気にベタ塗りします。色ごとにレイヤーを分けると、あとで楽に色変更ができます。
色を塗ると一気にそれらしくなりますね!
影を付ける
ここまで来たら、もうちょっとしっかり色を塗ってみます。
レイヤーを追加して影を塗っていきます。
完成です!
この時はクリスタについている機能をあまり知らなかったので、頑張ってペンではみ出ないように塗りました。ものすごく大変でした・・・。
後で「クリッピング」という機能があること知りました。
クリッピングを使えば、下のレイヤーで色を塗ってあるところにのみ色を塗ることができます。
この機能を使うことで、慎重に塗らなくても絶対にはみ出すことはないため一気に塗ることができます。
ということで、初めて色塗りまでやってみた模写でした。
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模写の反省
今回は初めてやってみることが多い模写でした。
気が付いたことをまとめておきます。
- アタリを2段階に分けるとスムーズ
- 素体を描くと下書きが楽になる
- 足を描くのは難しい
- 色を塗るとそれっぽくなる
- 無料ソフトと有料ソフトは全然違う
1つずつ見ていきます。
アタリを2段階に分けるとスムーズ
「sensei by pixiv」の講座動画を見て、アタリを2段階に分けて描いてみました。
1段階目が「針金人間」、2段階目が「素体」です。
関連:理屈派必見!「sensei by pixiv」の動画講座が分かりやすすぎて衝撃だった話
この手順で描いてみると、ものすごくスムーズに描くことができました。
針金人間の段階は単純な図形と線だけでできているので、短い時間で描くことができますが、それだけで関節の位置やポーズ、全身のバランスを取ることができます。
次の素体の段階では、既にバランスが整っているので、あとは体の厚みや手足の太さなどを決め、人の形にしていくだけになります。
いきなり厚みを持たせて描いていた前回までは、関節やバランスを何度も消して描き直していたので時間がかかっていました。
まずはシンプルですぐに描ける図形で、大まかに全体の形を決めてしまうのが大切だと実感できました。
素体を描くと下書きが楽になる
素体で人の形が出来上がっていることで、下書きがとても楽になりました。
特に良いと感じたのが、拡大した状態で下書きができることです。
素体がないと全体を見ながら下書きしないといけないため、細かい部分が最初は描き込めず雑になってしまいます。雑に下書きをした後、拡大して少しずつ消したり描いたりしていたので、かなり効率が悪くなっていました。
しかし、今回は素体で体の厚みまでわかる状態になっていました。全体のバランスを見る、という作業をあまりしなくても良かったため、下書き作業を画面を拡大したまま行うことができました。たまに縮小して全体を見る程度で十分バランスは取れました。
アタリからの手順は増えていますが、描くのにかかった時間は短くなりました。
足を描くのは難しい
今回、初めて全身をすべて描く模写を行いました。
その結果、足の難しさに気が付くことができました。
手は指5本がそれぞれ動くので複雑で難しそうというのが描く前からわかっていました。しかし、足はそんな複雑な動きをしないため描くのが難しいとは思っていませんでした。
実際に描いてみると、足首から先が他のパーツと全く違う方向を向いているため、立体感覚がないと変な方向に曲がってしまうことが分かりました。
これはしっかり練習しないと、足首が骨折したような絵になってしまいます・・・。
色を塗るとそれっぽくなる
これまではペン書きまでで模写を終了していました。
ペン書きをしただけでも、下書きとはかなり雰囲気が変わりグッとそれっぽくなります。
今回初めて色塗りをしましたが、色が付くことでペン書きよりもさらにそれっぽくなりました!
あまり上手くない絵でも、完成しているという印象からか、なかなかいい感じに見えるような気がします。
まあ、錯覚かもしれませんが、錯覚でもいい感じに見えるのは良いことですよね!
無料ソフトと有料ソフトは全然違う
今回初めて「CLIP STUDIO PAINT PRO 」、通称クリスタという有料ソフトを購入し、使ってみました。
無料ソフトの「FireAlpaca[ファイア アルパカ]」を初めて使用したときも衝撃でした。かなり色々なことができるので、有料ソフトと比べても遜色ないとさえ思っていました。
しかしそれは間違いで、やはり有料ソフトはすごかったです。全然使いこなせていない私ですが、すでに無料ソフトとの差で感動しっぱなしです。
関連:CLIP STUDIO PAINT PRO(クリスタ)を購入して感動したこと
今回のまとめ
僕のヒーローアカデミアの緑谷出久の模写に挑戦しました。
初めてのアタリの取り方、初めての全身絵、初めての色塗り、初めてのクリスタ、初めて尽くしでした。
アタリの取り方で効率がかなり変わる
足はシンプルなようで難しいから練習が必要
色を塗ると絵の完成度が上がって見える
クリスタの機能をが凄すぎて、絵を描くのが楽しい
とにかく描いていて楽しかったのが、今回一番良かったことです!
「練習」も「知識」も「絵を描くのに使用するソフト」も、1つ違うだけで全然違うのが面白いです。
「sensei by pixiv」の講座知識が私にはすごくしっくり来ているので、この知識をもとに練習を積んでいきたいと思います。
「CLIP STUDIO PAINT PRO 」も思い切って購入して良かったです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
関連:理屈派必見!「sensei by pixiv」の動画講座が分かりやすすぎて衝撃だった話
関連:CLIP STUDIO PAINT PRO(クリスタ)を購入して感動したこと
関連:落書きしかしたことがない不器用のイラスト練習記録まとめ