「調」はとても奥が深そうです。
長調と短調は曲のイメージを変える大切な要素でした。
ずいぶんと印象が変わるため、作曲の際にはさすがに考えたほうがよいですね。
調は超大事!
ということで、もう少し詳しく調べてみることにしました。
長調と短調の種類
長調・短調の2つに分類しましたが、もっと細かく分けることができます。
- 長調
- ハ長調
- ト長調
- ニ長調
- イ長調
- ホ長調
- ロ長調=変ハ長調
- 嬰ヘ長調=変ト長調
- 嬰ハ長調=変ニ長調
- 変イ長調
- 変ホ長調
- 変ロ長調
- ヘ長調
- ハ長調
- 短調
- イ短調
- ホ短調
- ロ短調
- 嬰ヘ短調
- 嬰ハ短調
- 嬰ト短調=変イ短調
- 嬰ニ短調=変ホ短調
- 嬰イ短調=変ロ短調
- ヘ短調
- ハ短調
- ト短調
- ニ短調
- イ短調
長調と短調それぞれ12種類ずつ、全部で24種類あります。
何でこんなに多いの・・・?
考えてみます。
音のスタートライン
長調や短調は、音同士の間隔の取り方で決まっているのでした。
長調の間隔で鳴っていれば「ミ」から始めてもドレミファソラシドっぽく聴こえましたよね。
ミ・ファ♯・ソ♯・ラ・シ・ド♯・レ♯・ミ
ということは、間隔さえ守っていれば、どの音から始めても長調ということです。
スタートは「ド」でも「ソ」でも「ラ♯」でも良いのですね。
そして、音階の数が12個でした。
だから調は12種類ずつなのですね!
「ト」や「ハ」などのカタカナの部分は音階と対応しています。
ドレミファソラシド = ハニホヘトイロハ
そして「嬰」は「♯」で「変」は「♭」を表しています。
♯ = 嬰
♭ = 変
つまり、
- 「ハ長調」は「ドから始める長調」
- 「嬰ヘ短調」は「ファ♯から始める短調」
- 「変イ長調」は「ラ♭から始める長調」
という風に言い換えができるということですね。
2通りの言い方があるものは「♯」で表すか「♭」で表すかの違いです。
たくさんあっても、結局は長調と短調ということですね。
転調とは?
小学校などの音楽の授業などで発声練習をしませんでしたか?
ア↓ ア→ ア↑ ア→ ア↓ ってやつです。
発声練習
発声練習のとき、少しずつ音を高くしていきますよね。
発声練習(高く変化)
どの高さでも「ド~ミ~ソ~ミ~ド~」に聴こえますが、確かに高くなっています。
つまり発声練習は、基準の音(スタートの音)が変化していっているということです。
ハ長調から嬰ハ長調へ、嬰ハ長調からニ長調へと、順番に切り替わっているのですね。
このように、曲の途中で調を切り替えることを「転調」といいます。
よく用いられる転調としては、半音あげるというものがありますね。
「かえるのうた」で試してみます。
かえるのうた(半音あげ)
盛り上がった感じになります!
また、曲中で転調すると聴き手の予想しない音が入ることになるためインパクトを与えることが出来ます。
ただし、うまく転調させないと気持ち悪く感じるかもしれません。
またしても「かえるのうた」で試してみます。
かえるのうた転調(Bメロ?から)
・・・ダメかも
転調するのは難しいですね。
上手く取り入れることが出来れば印象に残る曲になるので、ぜひ使えるようになりたいですね。
今回のまとめ
長調と短調は、基準(スタートライン)にする音により細分化されていました。
数が多いため難しそうに見えますが、落ち着いてみるとシンプルでした。
ハニホヘトイロハ = ドレミファソラシド
嬰 = ♯
変 = ♭
この読み替えが出来れば基本は大丈夫そうです。
調は曲の中で切り替えることもあり、そのことを「転調」といいます。
曲を盛り上げたり、インパクトを与えたり、うまく使えれば作曲が楽しくなりそうです。
ぜひ使えるようになりたいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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